博士課程の大学院生には,博士論文を書くことだけが求められています。つぎの授業がありますが,これは博士論文の執筆にむけて指導教員から受けた指導に対して単位が与えられるものですので,必ずしも大学に通う必要はありませんし,北海道にいなくてもオンラインで指導教員と議論するだけで十分に対応が可能です。
- 博士論文指導特殊演習…博士論文執筆にむけて指導教員から助言を受ける授業です。2年間にわたって毎年2単位ずつ,計4単位取得する必要があります。
学位取得までにはいくつかのステップがあり,論文指導委員会が以下の提出論文をもとに段階的に達成度を評価していきます。
- 研究論文I…通常,博士課程在籍1年目に提出する論文で,博士論文の一部を構成するものになります。論文の審査と口述試験により,合否が判定されます。
- 研究論文II…研究論文Iの合格者が次年度以降に提出する論文で,博士論文の全体像にちかい内容を提示するものです。論文の審査と口述試験により,合否が判定されます。これに合格すると,最終的な博士論文を提出することができます。
- 博士論文…研究論文IIの合格者が提出する学位請求論文です。それまでの論文指導委員会とはべつに,あらたに組織された論文審査委員会により,提出論文の内容審査と口述試験によって合否が判定されます。合格すると博士の学位が授与され,論文は原則としてインターネット上で全文が公表されることとなります(ただし,出版する予定があるなど特別な事由がある場合は,定められた手続をへてネットでの公開が猶予されます)。
社会人特別入試や長期履修制度(在学期間を伸ばしても学費は最低年限の学費のみを支払う制度)も整備されており,近年は社会人として勤務しながら博士の学位を取得する方も増えています。
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入試情報